本文へ移動
 ホーム  診療科一覧  腎臓外科  腎臓外科_治療のご案内  腎臓外科_PTA(経皮的血管形成術)
PTA(経皮的血管形成術)について
PTA(経皮的血管形成術)とは
維持透析をされている患者様にとって、シャント・人工血管は本当の意味での ”命綱”です。しかしながら、時間が経過するにつれ、ある一定の頻度で必ずシャントは閉塞・荒廃してしまいます。閉塞してから手術で新しくシャント・人工血管を作成する・・・のでは血管がいくらあっても足りません。また手術の負担も大きくなっていきます。

手術ではなく、血管に皮膚の外からバルーンを挿入し、狭いところで拡張する方法をPTAといい、近年急速に広まってきています。PTAはバルーンカテーテルを用いて、血管を内側から拡張することで血流を確保、再開させる治療方法です。PTAは、シャント・人工血管を詰まりにくくするためだけのものではありません。”日々のお手入れ”をすることによって、シャント・人工血管を使いやすくすることが可能です。シャントが発達し「穿刺しやすくなる」「止血時間が短くる」などの効果も期待できます。
PTAによる狭窄の改善

1. PTAで使用するバルーン。直径5mm前後、長径4cmほどのものが多用されている。

2. 内シャントの造影写真。細くなっているところが狭窄部分である。

3. 血管内に挿入したバルーンに圧力をかけ、狭窄部分を拡張しているところである。

4. 治療終了後、血管の狭窄がここまで改善した。
PTAを考慮すべき症状
  • シャント音やスリルの減弱または消失
  • 脱血不良
  • 穿刺困難
  • 止血困難
  • 静脈圧の上昇
  • 上肢の腫脹 など
PTA治療をおこなう主なシャントトラブル
  • シャント狭窄
  • シャント閉塞
  • 静脈高血圧 など
日高病院におけるPTA治療
日高病院腎臓外科におけるPTA治療
当院では、豊富な症例数と長い経験に基づいた最良の治療をおこなえるよう努力しております。患者様のシャントがより良い状態を保てるよう、計画的な治療を行います。ご自身のシャントの状態を映像を交えて詳しく説明しております。通常の血管造影のほか、炭酸ガス・エコーガイド・各種バルーン・ステントなどの最新の装置を準備しております。また、造影剤アレルギーのある患者様の対応も行っております。

また閉塞してしまったシャント・人工血管も症例によってはPTAで再開通させることも可能です。2004年より閉塞人工血管へのPTAによる血栓除去を行っており、治療は年間2,000件を超えており、全国的にみても多くの症例を経験しています。

当院では血管内造営室2部屋、透視室にて同時に3名の方の処置が可能です。突然の閉塞、穿刺や止血困難にも対応可能です。お困りのことがありましたら、ぜひご相談ください。
PTA治療の様子
閉塞した人工血管に対して血栓除去中の1コマ
血栓をカテーテルから吸引した後、狭窄部分を拡張していく
患者様は血管造影室のベッドに横になり治療を受けます
画面を見ながらガイドワイヤーを進めていきます
医療機関の方へ
シャント関連手術・PTA治療 ご相談ください
日高病院 腎臓病外科では、バスキュラーアクセスの作製、再建、修復をおこなっております。また、シャントのトラブル等により必要な手術や外科的治療、シャントPTA(経皮的血管形成術)による血管内治療も行っております。
患者様の大切なシャントを長期間使用するためには、閉塞や狭窄の早期発見と治療が重要であり、ひとりひとりの症状や要因に合わせた治療が不可欠です。当院では、全国トップクラスの豊富な症例経験のある医師による安心の体制を整えております。そして何より、患者様の負担の少ない治療や手術をこころがけております。
シャントの作製、閉塞や狭窄でお困りのことがございましたら、どうぞご相談ください。
日高病院 腎臓病治療のご案内
TOPへ戻る