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学術研究センター

永野 伸郎 Nobuo Nagano                                                           
医療法人社団日高会 日高病院
腎臓病治療センター 研究統括部長
日高学術研究センター 室長
治験事務局長
東京女子医科大学 足立医療センター 客員教授
薬学博士 農学博士

ご挨拶

日高会の医師やメディカルスタッフは、来院された目前の患者様の診療に日夜邁進しております。これに対して私は、製薬業界での長年の経験(慢性腎臓病における合併症治療薬の開発研究)を活かしながら、腎領域を中心に、①未承認薬の有効性と安全性を検証する治験、 ②臨床研究、③学会・論文発表や講演などの学術活動を担当しております。これらを通じて新薬を世に送り出すとともに、将来病気になるかもしれない方や同じ病気で苦しむ国内外の患者様にも貢献できればと考えております。

略歴

1982年   京都大学 農学部 卒業
1984年   同上  修士課程 修了
     東京大学 薬学部 研究生
1987年~2011年
キリンビール(株)、キリンファーマ(株)、協和発酵キリン(株)開発科学研究所、医薬探索研究所、医薬開発研究所、
学術部、薬理研究所 主任研究員、副理事
開発薬剤:epoetin  alfa(エスポー)、darbepoetin alfa(ネスプ)、calcitriol(ロカルトロール)
sevelamer HCl(フォスブロック/レナジェル)、 cinacalcet HCl(レグパラ)
2005~2008年 
徳島大学 ヘルスバイオサイエンス研究部 非常勤講師
2011年   医療法人社団日高会 日高学術研究センター 室長、治験事務局長
東京女子医科大学 東医療センター(現;足立医療センター) 客員教授
2014年   医療法人社団日高会 腎臓病治療センター 研究統括部長(兼務) ~ 現在に至る

治験

腎領域での新薬開発は目ざましいものがあります。日高会では、患者さんでの有効性と安全性が既に認められている被験薬に関し、実臨床に近い状況での長期の有効性と安全性を検証する第Ⅲ相試験を中心に実施しております。治験は、患者様のご理解とご協力があって、はじめて成り立ちます。また、医師、看護師、薬剤師、医療事務、治験コーディネーターなどの多くの方の綿密な連携の下で、慎重に取り進めております。これまでに実施した中には、厚生労働省による製造承認を受け、現在臨床で使用されている薬剤も多数あります(パーサビブ、オルケディア、キックリン、ダルベポエチンBS、ザファテック、ダーブロック、エナロイ、バフセオ、ウパシタ、コルスバ、フォゼベルなど)。
 
実施治験の概略と件数
  • 腎性貧血を合併した保存期慢性腎臓病患者を対象とした試験 (計8本)
  • 腎性貧血を合併した血液透析患者を対象とした試験 (計5本)
  • 二次性副甲状腺機能亢進症を合併した血液透析患者を対象とした試験 (計5本)
  • 高リン血症を合併した血液透析患者を対象とした試験 (計7本)
  • 高リン血症を合併した保存期慢性腎臓病患者を対象とした試験 (計2本)
  • そう痒症を合併した血液透析患者を対象とした試験 (計2本)
  • 高度腎機能障害又は末期腎不全を合併する2 型糖尿病患者を対象とした試験 (1本)
  • 肥満症患者を対象とした試験 (1本)
  • 糖尿病性抹消神経障害患者を対象とした試験 (1本)
  • 糖尿病性抹消神経障害性疼痛患者を対象とした試験 (1本)
  • シャント静脈狭窄を合併した血液透析患者を対象としたデバイスの試験 (1本)

学術活動

そのほかに、ガイドラインSRメンバー、全国各地での企業主催の特別講演(約354件)、製薬会社の資材監修・アドバイザー、学術誌論文査読、学会演題査読などの業務を行っております。
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